アルヴァ・アアルトのファンレッグテーブル。
立体的に扇状に組まれた脚が美しいシリーズ。
アルヴァ・アアルトの作品は当時の雰囲気を残す仕上げとすることがほとんどですが、
こちらのテーブルの場合はおそらく現地の人が塗ったのかテカテカの分厚いニスが塗られており、
悩んだのですが雰囲気に欠けるので今回は剥離研磨しました。
塗装にもいろいろ種類があり、剥離剤の効き方も様々ですがこちらは気持ちがいいくらい浮いてくれました。
さて、剥離後コンディションを確認すると脚にぐらつきが。
解体してみるとパーチクル材もボロボロ取れてしまいました。
このまま圧着してもうまく接着されないので材を埋め直して圧着することにしました。
工程が飛びますが、材を埋めて面合わせ、
元々の仕様に倣い突板を張り付け。
そしてダボはオリジナルの物から新しいものへ変更。下の画像の通り少し長くしました。
このダボですが、厄介なことに微妙に上下に位置が異なっておりなんでこのような仕様にしたのか(強度の為?)なぞですが、位置を合わせてダボ穴を空けて圧着。
無事実用上問題のないような強度が出ました。
北欧家具tanuki 北島