デンマークヴィンテージのチェアやイージーチェアによくあるこの山型に切ってある金具。
ここにネジを差し込んで接合部を固定するものなのですが、
こちらは現地で元々パテのようなもので補修されていたようなのですが効きが甘かったためリペアです。
角のみがあれば一発で掘れるのですが機械がないので手作業で加工、同じチーク材を埋め込みました。
ここから穴をあけなおして金具を取り付けます。
北欧家具tanuki 北島
デンマークヴィンテージのチェアやイージーチェアによくあるこの山型に切ってある金具。
ここにネジを差し込んで接合部を固定するものなのですが、
こちらは現地で元々パテのようなもので補修されていたようなのですが効きが甘かったためリペアです。
角のみがあれば一発で掘れるのですが機械がないので手作業で加工、同じチーク材を埋め込みました。
ここから穴をあけなおして金具を取り付けます。
北欧家具tanuki 北島
破損フレームのメンテナンス。
欠けがあった部分に元々の破片を当てがって圧着、
その後表面を調整。きれいに直りました。
着色の様子。
元々製造段階ではみ出てそのままになっていた接着剤。
着色して違和感なく仕上げました。
いろいろ地味な作業が多いのですが細かい部分にも気を配っております。
北欧家具tanuki 北島
ピルッカベンチの脚のホゾの折れをリペアしました。
丸ごと作り直すことも可能ですが元々のヴィンテージ感がなくなってしまうので
根元のほぞに近い部分のみ材を継ぎ足して再生となりました。
元々の状態。
先端をカットして材を継ぎ足し。
丸く加工します。
元々の塗装に近いように艶感も見つつ着色塗装。
言われてもわからないほどきれいに仕上がりました。
北欧家具tanuki 北島
引き出しなどの丸い取っ手。
なるべくオリジナルのものを残したいのですが犬や猫に噛まれたような跡があったり
根元に亀裂が入っていたりする場合は新規作成します。
木工旋盤でオリジナルに忠実に再現します。
北欧家具tanuki 北島
今年もよろしくお願い致します。
本日より営業開始です。
昨年末に作成した鏡餅と年越し。
交換して廃棄するしかない引き出しの底板や端材などから旋盤で作成しました。
図らずもスターウォーズに出てきそうないで立ちとなりましたが毎年年末年始に店頭にお目見え致します。
北欧家具tanuki 北島
メンテナンスの様子をお届けします。
当店ではお客様のご希望や元々のコンディションによりメンテナンス方法をいろいろ変えておりますが、
基本的には全面剥離・研磨で古い塗装などを落として再仕上します。
一見綺麗そうに見えてもけっこうな汚れが付いているものもあり、中途半端に汚れだけ落としてオイルを塗ってもべとついてきたりしますのでしっかり古い塗装は落として本来の木の色味に戻します。
今回はダイニングテーブルのメンテナンスの様子をご案内。
メンテナンス前の状態はこちら。
天板には古い塗装が残り一見綺麗に見えるのですが水分含めてこするとべたついたりします。
シミや塗装ムラも確認できます。
まずは分解して剥離作業。
冬場の作業はきついのですが屋外で作業です。
剥離剤を使用して古い塗装を落とします。
すべてのパーツを今回は剥離しました。
剥離後は研磨を開始。
天板や幕板の裏側など見えない部分も手は抜きません。
最初はサンダーで粗削り、その後は手作業で研磨していきます。サンダーの機械痕が残らないように丁寧に作業を進めます。
メンテナンスの作業のほとんどはこの研磨作業。
仕上がりに直結しますので丁寧に行います。
次は塗装。ダイニングテーブルはオイルウレタン仕上げを行いました。
複数回塗布しますので、塗布・乾燥を繰り返しまして綺麗に仕上がりました。
その後、細かい調整など経て、無事メンテナンス完了です。
輪シミや黒いシミもどこにあったかわからない状態になりました。
こうして書くとささっとメンテナンス完了しているように見えるのですが一台一台丁寧にメンテナンスしてますのでけっこう時間かけてるんです。
これでまた一つダイニングテーブルが蘇りました。
北欧家具tanuki 北島
普段はあまり表に出ないメンテナンスやリペアの作業の様子。
当店でどのような作業をしているか知ってもらいたく動画を作成してメンテナンスページに掲載しました。
メンテナンスやリペアは明確に決まった手法や基準はなくお店ごとの価値観によって異なる部分も大きいかと思います。
それぞれ状態の異なるヴィンテージ家具のメンテナンスやリペアは教科書的な正解というのがないので作業は職人の経験や感覚が重要。常に試行錯誤しながら最良最適な作業を心掛け、なるべくよい状態で実用的にご使用いただけるようにリペア職人が心を込めて作業しています。
現在もメンテナンスのご依頼が多数で納期も先になってお待ちいただき恐縮ですが丁寧な作業を行い良い品質を保つために当店では最も重視している作業ですので何卒ご理解いただければ幸いです。
動画ではアッというまに仕上がっていますが、動画中の商品も接着やオイル乾燥など時間がかかる工程もあるので3日以上は掛かっています。とても時間のかかる工程なのです。
また、この動画の作成にあたり映像クリエイターの鈴木氏に大変お世話になりました。
先のPV撮影の際にも撮影から編集など携わった方です。
フリーランスで活動されていますのでご興味ある方はぜひコンタクトしてみてください。
【SUZUKI】撮影・編集
■お仕事依頼はコチラまで
info_suzuki710@yahoo.co.jp
北欧家具tanuki 北島
最後の商品アップが3月になってしまっています。
NEW ARRIVALのご案内もSOLD OUTばっかりでちょっと申し訳ない感じです。。。
どんどんアップをしたいところなのですがいかんせんメンテナンスのご依頼が詰まっており(ありがとうございます!)ちょっとこれからもなかなか商品の掲載ができなさそうです。
もし気になる商品がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。
本日はデスクの高さ調整で取付用の脚を作成。
状態の悪い引き出しの側板も新規に作成などなど。
メンテナンスの予定もずれ込んできており、お待たせしているお客様には申し訳ございませんが、丁寧にメンテナンスを行っておりますのでもう少々お待ちくださいませ。
北欧家具tanuki 北島
新年あけましておめでとうございます。メンテナンス担当の川中です。
本年も変わらず丁寧にひとつひとつ仕上げて、お客様に喜んでいただけるよう努めて参ります。本年もどうぞよろしくお願い致します。
ハンス・J・ウェグナー GE290ハイバック メンテナンスしました。
全面研磨オイル仕上げです。
クッションは張り替え前です。お好きな生地に張り替えできます。
北欧家具tanuki 川中
寒さ厳しくなってきましたね。皆様いかがお過ごしですか。
tanukiの工場には今日からストーブを入れました。
この季節はスタッフがサツマイモを差し入れしてくれるので、たまにストーブで焼き芋をして休憩中いただいています。今年も待ち遠しいです。
さてさて今回はイージーチェアのメンテナンスブログです。
まずは解体。ホゾが緩くなっていてすんなりと解体できました。
座の枠がぼろぼろでしたので新しく作り直しました。もとは針葉樹で作られた枠でしたが強度のことを考えホワイトアッシュで作りました。
今回のように新しく部材を作り直すことはあまりないので専用の機械は今のところ少ないです。これはすべて手加工で作りました。
しっかりと接着します。
接着前にいつものように全面研磨しています。
素地調整後、ステインを入れてオイル塗装しました。
フレームもオイル塗装しました。
塗装後は艶が出てとても良い仕上がりです。
メンテナンス前はグラグラで不安定でしたが、メンテナンス後は安定してしっかり体を支えてくれるようになりました。
木は本来の輝きが戻りつやつやとしています。
メンテナンスしていると愛着がわく家具がよくあるのですがこのチェアもその一つです。
北欧家具tanuki 川中